ホルモン剤による発情抑制

発情の抑制は環境改善のみ行うのが望ましいですが、それだけで発情を完全にコントロールするのは難しいのが現状です。これは一般的な種類の飼い鳥であるほど顕著であり、発情しやすい、繁殖しやすいからこそ一般的な飼い鳥なのです。そこで環境の改善だけで発情が治まらない場合には、ホルモン剤を使った発情の抑制が必要となることがあります。
 犬や猫であれば、発情が問題となった場合は、避妊・去勢手術といった外科的な対処が可能です。しかし鳥では今のところ容易に外科的なコントロールが可能ではありません。人の環境下で生活することによるホルモンバランスの崩れは、何らかの形でコントロールする必要があります。そこで鳥では外科的な対処ではなく、ホルモン剤を使ってコントロールするのです。アメリカにおいてはすでに以前からこのような考え方を取り入れ、ホルモン剤による発情コントロールを行っており、日本においても一般的になってきています。
 発情はエストロジェンにより発現するため、発情の抑制にはエストロジェンの分泌を抑制するか、エストロジェンに拮抗する薬剤を選択します。鳥の発情抑制には、黄体ホルモン製剤、抗エストロジェン剤、Gn-RH誘導体が用いられています。使用は専門医に相談して下さい。

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